「白野百合です、よろしくお願いします」
今は全校集会。
なんでも学校創立以来初の編入生徒であるためやらないわけにはいかないらしい。
まぁ結果オーライか。
すると一人の生徒が立ち上がる。
「はいはーーいっっ質問ーーっっ!!!」
腰まで伸びたウェーブのかかった茶髪、小柄で容姿も整っていてなかなか影響力のありそうな子だ。
「音埜さんは相変わらず元気がいいですね、質問は許可します。」
学校長の発言に生徒達の目が光る。
え、仮にも普通の女の子に対する目つきじゃないぞ諸君。
「えっと白野さんは何か特別な特技でも持ってるのー?」
「いえ、特には」
