柊高校生徒会の非日常な日常

「やはりあれはまずかったなぁ、、」

とはいえあの生徒会長様はすぐ勘づくだろうしなぁ。



お分かりだろうが私はただの転入生ではない。

お父さんからのとあるお願いで仕方なくこのエリート高に来たのです。

このことを知っているのはこの学校では学校長のみ。

まぁ詳しくはそのうち、いや、もうわかるだろう。


「学校長、いい加減離れて貰えますでしょうか」

「いやだって百合ちゃんかわいいんだもーーーーんっっっ」

目の前の女性、柊高校の学校長 柊 茉琴は今回この場所でただ一人の協力者である。
能力も優れてるしなんといっても若い。年は32歳、そして群を抜く美貌。

「百合ちゃんほんとお人形さんみたい~~~~」
「お人形さんはこんな顔しませんよ」

だがものすごく残念な人だ。


「もう~~、大丈夫よぉ普段は真面目に仕事してるし」
「どうか生徒には本性を出さないでください」

始めて会ったときと数分後のギャップには度胆を抜かれたものだ。
本人曰く人は選ぶらしい。


ここは学校長室の隣にある重要機密の時にのみ使用する隠し部屋、、、、否これは

「完璧学校長の私室ですよね」
「そうね。ここに人入れるほどの機密なんて数えるくらいしかないし」
「入れたことあるんですか」


、、説明しよう。
広さは約10畳前後、壁紙はパステルピンク、プリンセス系統の家具、そしてぬいぐるみ、ぬいぐるみ、ぬいぐるみ、ぬいぐるみ、、、何個あるんだ。

「コホン、、では学校長。改めて今回はご協力ありがとうございます」
「こんな可愛い子の頼み聞けないほど廃れてないわ♡」

「、、、ありがとうございます」

これが今回お父さんが私に頼んだ最大の理由である。
この変じ、、この人は優秀だ。
生徒に対しても愛情を持っているし日本でも選りすぐりの教育者であるのはまぎれもない事実。
ただし男性には厳しい。もっと核心を突けば男性を信用できない。
過去に何かあったらしいがまぁ詳しくは探るつもりはない。
この人の唯一の欠点と言えるべき点はここだろう。

そのためお父さんは私に頼んだというところだ。