それでも話したかったから
こっそり下駄箱にメモ帳を入れて
学校近くの小さな公園に呼んだ
『――くん!』
「………」
私達はブランコに並んで乗って
少しだけ揺らしながら
暑さの残る放課後にやっと話せた
『あのね、お父さんとお母さんが
たくさん言ってごめんね』
「…傷は」
『なに?』
「……大丈夫、なのかよ」
『うん!なんかね
まだ大きいバンソウコウみたいなの
付いてるけど、もう痛くないよ』
「全部治らないって聞いた…」
『あー傷残っちゃうんだってー』
「………ごめんな」
病院の時と同じ表情で
何も悪くないあの子は謝った

