クーデレ彼氏とその彼女



上を見上げれば、
青い空が広がっていた


「…なんでお前、
俺に着いてくるんだよ」


『一緒に遊びたいもん!』


適当に置いてある木材に
一緒に座って、

持っていた水筒を飲んだんだ


「………」



あの子は孤児院の子だった


小学校1年生の可愛い盛り

親たちはこぞって
お洒落な服を子供に着させていた時期


あの子はお下がりの、
だぼだぼの服ばかり着ていたから


周りの子たちはそれをからかっていた




『ゆーとくんねー
あれから何も言ってこないの』


「あっそ」