クーデレ彼氏とその彼女


















『ねえ!待ってよ』


「付いてくるな。邪魔」


『一緒に遊ぼうよー』




公園の裏山

そこは小学生の私達にとって、
格好の遊び場だった



『歩くの速い!』


「お前が遅いんだよ」



見通しの悪い、
木々が生い茂る獣道


髪の毛や服に時々枝を絡ませながらも

一所懸命に、
前を歩く男の子の背中を追っていた