クーデレ彼氏とその彼女



「なぁ」


すとん、と
りおくんの膝の上に座らせられる


『ん?』


後ろからりおくんは
抱きしめてきて、

私の顔のすぐ横に
りおくんの顔が来ている


「ちよはいつから
俺のこと好きだったの?」


『…んー…』


昔を思い返してみる


『元々、気にかけてはいたけど
好きだ、って自覚したのは
いじめっこから助けてもらった時かな』


「…ふーん…あの時か」


『覚えてるんだ?』


「当たり前。」