しょうがなく外に出たうちは、ゆっくりあるきだした。


パラパラと雪が降っていた。

“桜ヶ丘公園”の看板を潜り公園にはいった。

奥のベンチに沢本は座っていた。

「沢本。なに?」

「あ。きたか。俺が言いたいのは一つ。」

「里鶴にぶつかれ。」

「は?」

「里鶴は貝塚の友達だろ?友達だからこそぶつかり合え。」

「なんで沢本にそんなこといわれなきゃなんないの」

「里鶴はがんばってぶつかろうとしてる。」