「美月ー。空き教室に来いよ」

Cクラスに来たかと思えば龍夜は大声で言った。

......

空き教室

......


「あ、あんな大声で言わなくたって
聞こえてるわよ!!」

と相変わらずキレ口調で美月は龍夜に歯向かった。

龍夜はその姿を見て

「減らず口だな」

と言うと

美月の柔らかな唇にそっと口づけをした。
たったそれだけのことなのに、美月の頬はみるみる赤くなってしまった。