ペロッと舌を出しながら却下されてしまうが、お姫様だっこなどという偏差値の高い行為に耐えきれる精神は私には備わっておらず、今すぐにでも飛び出したい。



しかし、暴れてそのはずみで怪我をするのも怖いので大人しくされるがままになっていると、ストンとベッドに寝かされた。




「さて、ここで質問です」



「…?」



「今まで俺と穂和ちゃんがキスした回数は何回でしょう?」



「きっ…きき…/////!?」



いきなり何を言い出すのかということと、先輩の言った単語にも驚きだが、それ以上にこの質問の意味がわからなかった。


だって…




「い、一回も……ありま…せん////」



「そ、良くできました」