忘れもしない、あのときを─。 四階の廊下のはじで見つけた、今にも泣き出しそうな、小さな女の子。 きみを初めてみたとき、何故だかわからないけど、放っておけなかった。 今時珍しい、校則通りに制服を着こなす彼女に興味をもったからなんて、そのときは思ってたけど、今なら言える。 あれは一目惚れだったんだと。