─キーンコーンカーンコーン─…。 今日何度目のチャイムだろう。 いつもは聞こえてくるはずの先生の授業の声も、教室の騒音も、耳に入ってこない。 唯一聞こえるのは、チャイムだけ。 無情にも、時間の経過だけは認識できた。