「ご、合格した…」 目の前の掲示板に張り出されている紙の中の数字は、何回見直しても、私の番号で。 何回見直しても、受験票の数字の横には、 橘 穂和(ほわ) と、書かれていて。 「や、やったあ……!」 これで… これでようやく… 「笠幡先輩に会える…っ」 ──────…