なんてひとりで赤面してると、先輩は早速、お菓子づくりの準備を始めた。 「よしっ、じゃあお菓子を作るんだけど…」 そう言って先輩はおもむろに立ち上がり、教室の端にあるクローゼットをごそごそと漁りだした。 「んーっ…と、あっ、あった!穂和ちゃん穂和ちゃんっ」 「は、はい…?」 小走りで先輩の元へ近付いてみると、先輩の手には二枚のエプロンが握られていた。