そこまで聞いて、ふと彼女たちの必死な懇願に疑問を覚える。 何で彼女たちはここまで焦っているんだろう…。 それに、退学だなんて…。 いくら成績優秀な先輩でもそんな権利も権力もないはずなのに。 すると先輩も、同じ事を思っていたらしく、眉をひそめた。 「今更何言ってるの?…それに、退学なんて俺一言も言ってないけど」 「「「…っ!!」」」 しまったとでも言うように焦りだす彼女たち。 すると先輩はそんな彼女たちを見かね、訝しげな視線を送ったあと、ため息をついた。