思わず聞き返すと、先輩は答えることなくふっと微笑し、待ってて、と言い残して、ずっと放置していた彼女らの元へと向かっていった。 「…さて。どうしよっかな~」 いつもと変わらない先輩の口調。 ただ、その顔に穏やかさはひとかけらもない。 一方、先程とは打って変わって、完全に萎縮してしまった彼女たちは、涙を浮かべながら懇願していた。 「な、何でもするから許してっ…!!!!お願いだから、退学だけは…!!!」 「そ、そうです!!どうかお願いしますっ…!!」 「いくらでも出すからっ!!」