何とか作り笑いを浮かべ、入り口から自分の席へと向かい、机にリュックを置く。 「……………」 ─カサッ。 おもむろに制服のポケットから出したのは、今朝下駄箱で見つけた、一枚の紙切れ。 ─別れろ。 ただ一言。そう書いてあった。 自分の靴箱の中に放り込まれていたところからすると、これは間違いなく私宛ての手紙…。