「お礼なんかいいよー!これから、よろしくね!」 そう彼女が言うと、周りにいた人たちもよろしくと口々に声をかけてくれた。 「よ、よろしくお願いしま…よ、よろしく…」 いつの間にか立ち直った中島くんがニコリと笑う。 「はい、よろしくなっ!」 彼らの笑顔や言葉にじわじわと心に温もりが広がる。 こんなに温かい気持ちは初めてだった…。