夢瞳side









夢瞳「てことになったの」


双葉「うそでしょ!?」


夢瞳「ほんとだよ」


双葉「あんたの家に、爽先輩が!?」







双葉、顔が鬼みたい。







双葉「あんたの勝手な妄想でしょ?」


夢瞳「違うしー」







言おうか言わないか

迷ったけど、

やっぱり言わないほうが

よかったかも。







双葉「ああ! 噂をすれば♡」







ほんとだ。

向こうを見たら、

近くにたくさんの人溜まり。







その中に、あの3人組。







夢瞳「ちょ、双葉ー!」







「お前、走んな」







上から降ってくる声。







夢瞳「あ、爽先輩」


爽「ブレーキかけれねぇだろ」


夢瞳「昨日は、すいませんでした」


爽「もういいよ。それよりお前、こっち来い」


夢瞳「え…あ、はい」







生徒会室に連れてこられたぞ。







爽「床、コードいっぱい

  あるから気をつけろよ」


夢瞳「はい!」


爽「でな、俺がお前の家に

  居候してること、

  あんまり人に言うなよ」


夢瞳「あ、はい。親友にしか言ってません」


爽「良かった。女は何でも

  すぐ自慢したがるからな。
 
  話はそれだけだ。ずっと

  一緒にいたら、誤解招く」







そう言って、

爽先輩は

生徒会室を出ようとした、

その時。







夢瞳「うわあ!」







コードが足に、引っかかった。







夢瞳「わっ」


爽「危ない」







だけど痛みはなく―…







目を開けると、

あたしの下に

爽先輩がいた。







そして、唇に何かが触れてる。







爽「っ!?」







―――ドタドタドタ







夢瞳「...っ」


爽「お前っ……!」


夢瞳「ごめんなさい!」







爽「俺にキスしたな」







夢瞳「え……?」







爽「―――お前なんか…大嫌いだあああ!」