瑠璃香side







瑠璃香「英語、苦手なのに

    勉強してんの?」


爽「……」


瑠璃香「あ、苦手なくしたいのか!」


爽「……」







爽、無言。







瑠璃香「ちょっと、喋ってよwww」


爽「消えろ」


瑠璃香「そんなこと言わずにさぁ~ww」







爽は、帰る準備を

始めてしまった。







瑠璃香「えっ、帰んの?」


爽「これなら家で勉強した方がましだ」


瑠璃香「ひっどーい!

    ね、うちも連れて行ってよ」


爽「お前祐也以上にウザい」







裕太は席を立ってしまった。







爽「あ」






声を上げた爽の

視線の先には…







夢瞳「先輩!」







噂の夢瞳ちゃん。







爽「まだ図書室いる?」


夢瞳「あっ、ちょっと

   待ってください!」







そう言って、どこかへ

走っていった夢瞳ちゃん。







爽、うちと夢瞳ちゃんへの

態度が、全然違う___。







瑠璃香「夢瞳ちゃんと、

    これからどっか行くの?」


爽「…お前には関係ないだろ」







やっぱり。







夢瞳「先輩、もう図書室出ます!」


爽「じゃあ帰るぞ」


夢瞳「あっ、はい!」


爽「カバン、忘れてる」







急いで引き返し、

カバンを手に持つ夢瞳ちゃん。







瑠璃香「じゃあね、夢瞳ちゃん♪」


夢瞳「幸村先輩、さようなら!」







憎めない性格。







爽「このあと行くとこ

  あるから、付き合え」


夢瞳「はいっ」







出て行く2人を見ていると、

夢瞳ちゃんと目が合った。