祐也side







祐也「ねぇ、爽」


爽「なんだよ…」







爽はテキストから

目を離さず、返事をした。







こっち向いてよー♪







祐也「爽ってば~♪」


爽「お前問題児以上にキモいぞ」


祐也「ねぇー」


爽「だからなんだよ!」


祐也「なんで最近、英語の

   勉強ばっかしてるの?」







最近の爽は、

放課後いつも図書室に来て

英語の勉強ばかりしている。







謎だ。







爽「別にイイだろ」


祐也「俺暇だよお」


爽「暇人さん、帰れば?」


祐也「それはそれで、ヤダ」


爽「なら黙っとけ」







すると入ってきた、

美女2人!







祐也「あっ、双葉&夢瞳コンビ!」


爽「は!?」







すごい勢いで

椅子から立ち上がった爽。







祐也「……爽?」


爽「いや、別に…」







ガタンと座ると、

シャーペンを走らせる。







夢瞳ちゃんたちは

気付いてないみたい。







祐也「あー、ほんと暇ー」







椅子をゆらゆら

していると、大きな声が

上から降ってきた。







「爽じゃーん!」







祐也「しーずーかーに!

   爽は勉強中だよ!」


瑠璃香「うるさいなー、どいてよー」


祐也「うわぁっ…!」







俺を突き飛ばすと、

幸村さんは爽の隣に座った。