龍友side









放課後が

やってきてしまった。







もう、だいたい

答えは解ってる。







でも、少しの

希望にかけてみた。







「龍友先輩」







夕日に照らされた屋上に、

夢瞳ちゃんの姿が見えた。







龍友「じゃあ、答えをどうぞ」







夢瞳「…ほんとに申し訳

   ないんですけど、

   やっぱり龍友先輩とは

   付き合えないんです」


龍友「……」







夢瞳「よく考えたんです。

   でも、やっぱり―…」







龍友「爽?」







夢瞳ちゃんは、

俯いた顔を上げた。







龍友「爽のことが

   好きなんでしょ?ww」







すると夢瞳ちゃんは、

満面の笑みで答えた。







夢瞳「はいっ!」







龍友「そっか」







俺は夢瞳ちゃんに近づいて、

頭をそっと撫でた。







龍友「じゃあ、

   夢瞳ちゃんの恋

   俺応援するよ___」







夢瞳ちゃんが

出て行った屋上は、

なんだか寂しかった。







中庭で声がして、

屋上から

中庭を見下ろした。







爽「おせぇよ!」


夢瞳「ごめんなさい!」


爽「俺を置いて帰ったかと

  思っただろうが!」


夢瞳「いたっ! げんこつ反則!」


爽「遅刻反則ー!!」


夢瞳「べーっ!」







龍友「……ふふww」







あの2人は、

あのままでいいのかもな。







こうして俺の恋は

静かに幕を閉じた。