爽side







「「「……zzz」」」







盛り上がりすぎたせいか、

祐也、問題児、双葉は

すぐ寝てしまった。







龍友「爽はさ」







ベランダで龍友と

話していた。







爽「ん?」


龍友「夢瞳ちゃんのこと、

   好きなの?」


爽「はぁっ!?」


龍友「好きでしょ?」


爽「普通に考えて

  あんなバカ誰が___」


龍友「強がってる」


爽「…強がってねぇ」







「ふふっ」って笑った龍友。







爽「な、なんだよ」


龍友「…なんかいいよね。

   夢瞳ちゃんと爽」


爽「は?」







龍友「―――羨ましいんだよね」







爽「…どこがだよ」







龍友「俺さ、夢瞳ちゃんの

   こと好きだから」







やっぱり龍友は、

アイツのこと

好きなんだ。







爽「…どうせ遊びだろ?」


龍友「本気だ」







龍友の目は

真剣そのものだった。







龍友「俺は、本気で

   夢瞳ちゃんのことが好き」


爽「…そうか。頑張れよ」


龍友「それじゃダメだよ、爽」







そう言って

俺を見てきた龍友。







龍友「俺も正直に話したから、

   爽の正直な

   気持ちも聞かせてよ」


爽「正直な気持ち?」


龍友「そう」







俺の想う、

正直な気持ち―…







龍友「爽は夢瞳ちゃんのこと、

   好きなのか嫌いなのか」







俺は―…







龍友「で、俺と爽は

   ライバルになるのか、

   ならないのか」







爽「―――俺は…」