爽side









夢瞳「やっぱりお高いお薬は、

   効き目が良いですねぇ」


爽「やらしい顔で言うな」







夕方にもなると、

俺の体調は

すっかり良くなっていた。







夢瞳「よし! あたしは夕食の準備を―…」


爽「……」







すると家のチャイムが鳴った。







夢瞳「あ、執事さん居ないから

   自分で門を

   開けないといけないんだね!」


爽「いちいち言わなくていいから、

  さっさと行けって」







大きな螺旋階段を

駆け下りて、

門とドアを開ける問題児。







夢瞳「わあ!」







「心配だからさー」

「ね、2人とも大丈夫?」







あの声は―…







夢瞳「先輩、先輩っ!」


爽「ノックしろ、バカ」


夢瞳「仲間たちが来てくれてますよ♪」


爽「だろうな」







急いで階段を

駆け下りて、

リビングに向かうと

もうくつろいでる、

―――奴ら。







祐也「もうすぐ双葉ちゃんも

   来るってさ♪」


龍友「美形だよね」







爽「お前ら―…」







祐也「爽!」


龍友「元気そうじゃん」


祐也「大丈夫?」







爽「……ありがとな___」







祐也「泣くなよっ☆」


爽「泣いてねぇわ」


夢瞳「意地張っちゃって♪」


爽「……キモい…」


夢瞳「ガビーン」