爽side









―――ズダン!







爽「っ!?!?」







数分後、キッチンで

すごい音が聞こえた。







夢瞳「あははは! 変な形♪」







妙に嬉しそうな声。







爽「おいおい、大丈夫か」







―――ダンッ!







寝ようとしても、

寝付けない。







爽「おい! うるさいぞ!」


夢瞳「ごめんなさーい!」







注意をすると返ってきた返事。







―――ズダンッ!







爽「もういいっ!」







布団を被って、

耳にイヤホンをした。







大音量で音楽を流す。







少し経つと、

部屋のドアが開いた。







夢瞳「超絶美味しそうなの出来ました」


爽「自分で言うな」







蓋をとると、

熱そうなお粥があった。







爽「おお。ってなんだこの人参」







THE いびつ。







夢瞳「それは練習でー…」


爽「練習を入れるな」


夢瞳「こっちが本番!」







さっきよりはいいけど、

これもすごい形。







でも味は

想像以上によかった。







爽「……これ、うまいぞ」







応答なし。







爽「……寝てんのかよww」







その時なぜか俺は、

ヤツのおでこに







軽くキスを落とした。