爽side









朝起きると、

俺はベッドの上。







爽「ん?」







そして近くには

問題児の顔。







夢瞳「先輩生きてたーー!」


爽「死ぬわけねぇだろ。

  お前、治ったのか」


夢瞳「あたしは治った

   みたいですけど___」







問題児は肩をすくめた。







夢瞳「あたしの熱が先輩に

   伝染っちゃったみたいです―…」







マジか。







夢瞳「昨日の恩返しで、

   あたし今日学校休んで、

   看病しますっ!」


爽「遠慮する。

  バカは学校に行け」


夢瞳「嫌です!」


爽「ほら、執事居るし―…」


夢瞳「執事さんたちは、

   おじいちゃんの家に介護だから、

   2日間、

   家に帰ってこないんですよ!」







ああ言えばこう言う。







布団を頭から被って、

問題児から背を向けた。







爽「―――弱いとことか見せたくねぇし」








夢瞳「何か言いました?」


爽「なんも言ってんない!」







すると問題児は、部屋から

出て行ったみたいだった。







俺は布団から顔を出すと、

大声で叫んだ。







爽「ああああー! 腹減ったなあ!」







すると問題児が走ってきた。







夢瞳「お腹空いたんですか!」


爽「腹減った」


夢瞳「よし! あたしが作ろう!」


爽「―――えっ、いや、

  なんか買ってきて」


夢瞳「あたしが作ります!」


玉森「いや、いいわ。

   うん、やっぱり―…」







問題児が作る料理…

考えただけで―…







夢瞳「任せなさいっ♪」







腕まくりをしながら

部屋を出た問題児。








爽「あー、マジ最悪」