龍友side







君から帰ってきた返事。







その言葉は

“YES”ではなかった。







デートの約束を、

断られてしまった。







龍友:俺とのデートのこと、考えてくれた?

   明日だけど。

夢瞳:考えました!

龍友:よかった(^-^) で、どう?







だけど君は言った。







夢瞳:ごめんなさい。好きな人がいるんです。







シンプルだけど

直球すぎる言葉に、







俺は感情を失った。







龍友:そっか! なんとなく解るけどねww







それだけ送ると、

俺は目を閉じた。







諦める気はさらさらない。







夢瞳ちゃんからの言葉は、

むしろ俺を燃え上がらせた。







龍友「っしゃーーー!」







ベッドの上で拳を掲げた。







母さんの「うるさい」という

声が、小さく聞こえた。







俺は決めた。







絶対に夢瞳ちゃんを

振り向かせる。







爽に勝ってみせる。







龍友「しょうがねぇ。

   明日は祐也と遊ぶか」







龍友:祐也、明日空けとけ

祐也:りょーかいっ!







すぐに返ってきた返事。







龍友「どんだけ暇人なんだよ」







俺は1人で笑った。







まるで悲しみを

とっぱらうように。







まるで無理やり

明るくさせるように。







まるで

強がっているように___。