爽side
風呂から上がると、
問題児が携帯の
ディスプレイを、
真顔で真剣に見つめていた。
爽「……変なヤツ」
冷蔵庫から牛乳を出し、
扉を閉めるとき
わざと音を立てたけど、
問題児はこっちを向かない。
爽「おい、どうした」
後ろから回り込んで、
ディスプレイの中を覗き込んだ。
開いているのは、
SNSのトーク画面のようだった。
爽「告白でもされたか?ww」
顔を近づける。
夢瞳「わわっ! わっわっ!
わーーーーっ!」
爽「な、な、な、なんだよ!?」
ビックリしすぎて、
後ろによろめいた。
夢瞳「先輩! いつから居たんですか!」
爽「さっき。それより何だよ?」
夢瞳「ふぇ?」
爽「なんで固まってたんだよ」
すると問題児は、
急に目を逸した。
夢瞳「べ、別に、何でもないですけど」
爽「なに隠してるんだよ」
夢瞳「隠してませんから!」
爽「バレバレなんだよ、バカ正直」
夢瞳「ひ、久しぶりに、友達から、
メッセージが、来てたんです」
それだけ言うと、ソファを立って
問題児は冷蔵庫に向かった。
……何を隠してやがる。
夢瞳「あっ!」
キッチンの方を見ると、
床にジュースが溢れていた。
爽「なに動揺してんだよ」
夢瞳「手が滑って」
爽「それも嘘付いてる証拠」
執事が飛んできて、
床を綺麗にふき上げた。
ふと置いてあった
携帯の画面を、
問題児が目を離している
隙に、横目で見た。
爽「……ん…?」
“―――のデートのこと……”
爽「___デート…?」
夢瞳「なんか言いました?」
もしかして
爽「いや、別に」
龍友とのデートのこととか?
・
風呂から上がると、
問題児が携帯の
ディスプレイを、
真顔で真剣に見つめていた。
爽「……変なヤツ」
冷蔵庫から牛乳を出し、
扉を閉めるとき
わざと音を立てたけど、
問題児はこっちを向かない。
爽「おい、どうした」
後ろから回り込んで、
ディスプレイの中を覗き込んだ。
開いているのは、
SNSのトーク画面のようだった。
爽「告白でもされたか?ww」
顔を近づける。
夢瞳「わわっ! わっわっ!
わーーーーっ!」
爽「な、な、な、なんだよ!?」
ビックリしすぎて、
後ろによろめいた。
夢瞳「先輩! いつから居たんですか!」
爽「さっき。それより何だよ?」
夢瞳「ふぇ?」
爽「なんで固まってたんだよ」
すると問題児は、
急に目を逸した。
夢瞳「べ、別に、何でもないですけど」
爽「なに隠してるんだよ」
夢瞳「隠してませんから!」
爽「バレバレなんだよ、バカ正直」
夢瞳「ひ、久しぶりに、友達から、
メッセージが、来てたんです」
それだけ言うと、ソファを立って
問題児は冷蔵庫に向かった。
……何を隠してやがる。
夢瞳「あっ!」
キッチンの方を見ると、
床にジュースが溢れていた。
爽「なに動揺してんだよ」
夢瞳「手が滑って」
爽「それも嘘付いてる証拠」
執事が飛んできて、
床を綺麗にふき上げた。
ふと置いてあった
携帯の画面を、
問題児が目を離している
隙に、横目で見た。
爽「……ん…?」
“―――のデートのこと……”
爽「___デート…?」
夢瞳「なんか言いました?」
もしかして
爽「いや、別に」
龍友とのデートのこととか?
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