夢瞳side









双葉「……かっこいい♡」


夢瞳「なにがかっこいいの?」


双葉「あの3人組に決まってるじゃん!」


夢瞳「…あー、あの3人組ね」







親友の双葉も夢中で、

黄色い声援を浴びている3人組は、

いわゆる「モテ男子」。







双葉「夢瞳はさ、興味ないの?」


夢瞳「ないよ」


双葉「ええー! あ、り、え、な、い!」







毎日声援浴びて、疲れないのかな。







双葉「ああああ! こっち来るっ//」







―――ドタドタッ







夢瞳「ちょ、双葉、待って!」







―――ドドドドド







夢瞳「止まれないいいいー!」







「「「きゃああああっ」」」







―――ドカッ







「いった」


夢瞳「いててて…あ、ごめんなさい!」


「…ちっ……」


夢瞳「あ、おはようございます♪」


「ちゃんと前見ろよ」


夢瞳「ほんっと、ごめんなさい!」


「朝から気分悪いわー…」


「行くぞ」


「おう」


夢瞳「ごめんなさいでしたー!」







ああー、もうまたやらかした。

女子の目が怖いよー。







こういうときは___







逃げる!









夢瞳「……ゼーッハーッ」


双葉「夢瞳ーーーっ!」







向こうから

双葉がすごい顔で走ってくる。







夢瞳「顔、ゼーゼー…すごい、よ」


双葉「てか、あんたすごい!」


夢瞳「な、何が…?」


双葉「爽先輩に触れちゃって~♡

   ちょっと、うちにもわけてよ~!」


夢瞳「ちょっと! くすぐったいよ!」


双葉「いいじゃーん♪」







―――キーンコーンカーン…







夢瞳「あ」


双葉「授業だねえ」


夢瞳「あたし、サボるね♪」


双葉「うっわー、ずる!」


夢瞳「双葉もサボる?」


双葉「もち!」







こうやってサボってばっかりだから、

あたしってバカなのかな。







双葉「安定の屋上?」







階段を上る双葉を追いかける。







夢瞳「うん!」