双葉side









【夢瞳の顔ヤバ】







SNSに投稿しながら、

隣にいる夢瞳を見た。







双葉「どしたの、その顔」







夢瞳はうなだれながら言った。







夢瞳「爽先輩怖い___」


双葉「また怒られたの?」


夢瞳「違うの、変なの。昨日から」


双葉「どんな風に?」







中庭で、爽先輩たちが

女の子に

囲まれてるのを見ながら聞いた。







夢瞳「テンション高いっていうか、

   頭、狂ったみたいなの」


双葉「言いすぎでしょww」







そう言って笑ったけど、







双葉「…たしかに狂ってるっぽい」


夢瞳「でしょ!?」







これはスクープの匂い。







まあ、興味ないけど。







夢瞳「で、昨日は1時までお勉強させられた」







グダグダ愚痴っている

夢瞳の手を引いて

うちは爽先輩たちに近づいた。







爽「お! もーんだーいじー♪」







爽やかな爽先輩の声に、

女の子たちは心を打たれた。







夢瞳「ひぃっ!」


爽「なんだよ、嫌がるなって!」








上機嫌の爽先輩に

迫られる夢瞳は、

中庭を駆け回る。







それを見ていたうちに、

誰かが話しかけてきた。







祐也「今日の爽、おかしくね?」


龍友「なんか機嫌いいよな」







学校のアイドル。







祐也宏光先輩と、

龍友太輔先輩。







双葉「そ、そうですよね!」







焦りながらも答え、







龍友「君って、夢瞳ちゃんの友達だよね?」


祐也「名前は?」


双葉「ふ、双葉って言います!」







焦りながらも自己紹介をして、







龍友「可愛い名前じゃん」


祐也「よろしくね、双葉♪」


双葉「よ、よ、よ、よ、よろしくです」


祐也「ロボットかっ!」







焦りながらも笑顔を見せた。