爽side









カフェで勉強をして帰ると、

問題児がタオルで頭を拭いていた。







夢瞳「ダーーッ!! いい湯だった~♪」


爽「お前うるせぇんだよ」







ソファにボフッと座って、

アイスを食べながら問題児が言った。







夢瞳「先輩どこに行ってたんですか?」


爽「カフェ」


夢瞳「ったくもー、

   何時間コーヒー味わってるんですか♪」


爽「勉強してたんだよ!」


夢瞳「納得」







約4時間もコーヒー味わうヤツ、

そうそう居ねーぞ。







爽「…お前、今日…龍友と……

  デ、デートだったんだな」


夢瞳「デートってほどでもないですけど」


爽「デートだろ」


夢瞳「違いますよ」


爽「違わないだろ」


夢瞳「いいですか、先輩?」







そう言いながら、

アイス片手に近づいてくる。







夢瞳「デートっていうのは、

   付き合ってる人がするものですよ」


爽「例外もあるけど___」


夢瞳「だから、デートじゃないですよ」


爽「お前ら、付き合ってんじゃないの?」







夢瞳「………はっ?」







爽「……え、はっ?」







夢瞳「付き合ってないですよ」


爽「……えっ…あ、へえ」







何故か安心感がこみ上げる。








不安が一つ、消えた気がした。







爽「付き合ってないんだ___」


夢瞳「はい!」


爽「…っふ……よし! 問題児!

  今日は1時まで勉強だ!」


夢瞳「え、嫌です」


爽「遠慮すんな、俺が全部教えてやるからよ☆」