夢瞳side







「夢瞳ちゃん!」







___昼休み







双葉は委員会に行ってしまい、

暇をエンジョイしている

あたしを呼ぶ声がした。







夢瞳「龍友先輩!」







颯爽と近づいてくる、龍友先輩。







龍友「夢瞳ちゃん、放課後暇?」


夢瞳「今日のですか?」


龍友「そう」


夢瞳「今日は居残りないから、

   特に用事はないですけど…」


龍友「俺さ、デート待てないから、

   今日の放課後

   一緒にどっか行こうよ」







わお。







龍友「今日夢瞳ちゃんが楽しかったら

   また今度2人でデートしようよ」


夢瞳「…いいですけど」


龍友「よし、じゃあ決定ね」


夢瞳「え、あ、はい」


龍友「じゃあ、放課後迎えに行くね」








「バイバイ」と手を振って、

龍友先輩は行ってしまった。







それと同時に、

向こうから爽先輩が現れた。







爽「問題児」







女の子たちをかき分けながら、

あたしの目の前に

立ちはだかった。







爽「今日、一緒に帰るぞ」







それだけ言うと、

行ってしまおうとする

先輩を引き止めた。







夢瞳「先輩! 今日は、ちょっと用事が___」


爽「ああ?」







呆れた顔で、

先輩は振り返った。







爽「お前今、何て___」


夢瞳「今日は用事があって…」


爽「___あっそ」


夢瞳「ごめんなさい!」


爽「別に」







それだけ言うと、







先輩は、戻っていってしまった。