君に興味ある


廣瀬の反応を気にせず、鈴は一口飲む。

「あ、美味しい」
「本当かよ……」
「ポカリがレモンみたいな感じで意外と美味しい」

「何だそれ………ぶっ、あははは」

あ、また笑った。
ドキッとさせられる笑顔。
あの入学式以来だ。

入学式以来、廣瀬が笑う所を見たことがなかった。
あんまり、気持ちを顔に出ない。
というか、出さないようにしている様に鈴には見えた。

だから、

「いります?」
「は?」

興味が出た。
もう一回笑った顔がみたくて