君に興味ある


あれ?
今……目が合った?

こっちを指差している。

え?チョット待って!なんかこっち来てる⁉︎

廣瀬はそのまま店に入って来た。
少し騒つく店内を気にも留めず、真っ直ぐこっちへ歩いて来た。

「一人か?」

何故か小声で聞いてきた。

「あ、はい、一応」

「じゃあ、この席いいか?」

「え?……あ、どーぞ」

どかっ、と座る。