「おう、和樹!おはようっ」

登校した僕に話しかけてきたのは、クラスメートであり、親友である氷川(ひかわ)だ。

「おはよう」

いつもの調子で挨拶をし、席に着く。

鞄を開き、勉強道具を出そうとしたとき、
氷川が僕の目の前に来て言った。

「今日、転校生が来るらしいぞ!」

「へっへぇ。どんな子?」

氷川は目をキラキラ輝かせききたい?と僕の手を握ってきた。

その様子だときっと、転校してきた子は女の子だ。

氷川はあいかわらずの女好きだな

なんて事を考えながら僕は聞きたいとも言っていないのに勝手に話し出す氷川をじっと見つめていた。