春が過ぎもう少しで夏が来る

高校生になって初めての夏だ

なのに

「これはちょっとやばいかな・・・」

自分が持っている紙をじっと見つめた

黒沢優亜と書いてある自分の名前の横に

28点と書いてあった

ちなみにこの紙は自分のテスト用紙

「ちょっとなの?」

後ろから親友の真田唯が現れた

「私にしては頑張ったと思うよ
 だって数学は大の苦手だし!」

そうだ!私は頑張ったんだ!!

「あんたバカ?バカかだった・・・」

「ちょっと唯、自問自答するのはやめて」


私は唯を睨みつけた

「本当のことでしょ」

たしかに!って、納得するな私!!

「みなさん、席についてください」

担任の藤原先生がそう言った

みんなは一斉に席に着いた

「来週に今回のテストで赤点だった人は来週
 再試があります。もしこれで合格しなければ
 夏休み学校で補習があります。」

なぜか先生は私を見つめて言ってきた