いおん「…」

いおんは俺の胸ぐらの手を緩めた

いおん「…それでも。あいつは惚れない」

「んなの分かんねーだろ。夢月を守ってきたのはお前だ。でも、夢月は夢月。だから自分の気持ちを決めんのも夢月自身だ」

いおん「っそれでもっ…」

「惚れさせる!」

いおんの言葉を遮った

「俺は惚れさせるまで諦めねーよ」

いおん「っつ…」

そして、俺だけ幹部室に戻った


いおん「はぁ~。バカだな。惚れさせるなんて無理に決まってんのに…」


いおんのその声は俺には届かなかった