零「望は絶望した。裏切られたことに、冷たい目と言われたことに…」

「冷たい目?」

零「望は、母親にも父親にも冷たい目で気持ち悪いと言われていたんだ。それを言われたのがショックだったんだ」

「そうなんだ…」

零「それから、望は髪を染めて教師に反発して、誰も近づかせないように睨み付けたり殺気をだしたり、喧嘩を覚えたりして…いつの間にか本当に冷たい目をしていた。
望はあの時の母親と父親、友人達の時から変わった…。目付きは悪いけどお人好しで優しく、誰よりも人を信じていた望じゃなく…冷たい目をして、恐い、誰よりも人を信じるのが怖い…孤独な望になっていた。」

孤独…

零「あいつはもう信じるのも、優しくされるのも怖いんだ。また嘘だったと告げられるのが裏切られるのが…だからあいつは孤独になった。人嫌いになった。」

「そっか…話してくれてありがと…」

零「ああ」

「でも望は1人じゃないよ?だって、零がいるじゃん!」

零「…それを望に聞かせてやれ」