零「俺の父親は、有名な脚本家だった。だから、金持ちだ。そんな凄い父親だってのは嬉しいことだった…でも、父親には妻と子がいたんだ。それで、初めて知った。
俺がその父親の愛人の子だってことが…」

「愛人の子?」

零「ああ…父親は、妻がいながらに愛人を作り…そして、その愛人が俺を産んだ」

「…」

そっか…

零「父親の家に住むことになると、もちろんその妻や子が俺を良くは思わなかった。
父親は、優しいから俺を良く思ってくれてる……そう思ってた…でも、違った」

ある日、聞いたらしい

父親と妻の会話を…

妻「あなた、何であんな子を家に入れたの?愛人の子なんて!」

父親「はっ。あんなやつ、適当に優しくしてるだけだ。だいたい、アメリカのあの女から毎月金貰ってんだ。200万だぜ?いいんだよ、優しくしてれば!あんなやつ単なる金貰うためだけのゴミだ」