裁判……
いや、喧嘩が始まって約五分がたった
「キノコキノコキノコ!!!」
「たけのこたけのこたけのこ!!!」
もう喧嘩している二人はこれしかいってない
…あ、そういえば
「なぁ、平尾 なんでたけのこ派なのに、今日キノコの山持ってきたんだ?」
「あ、それはね、私キノコかたけのこ、どっちでもよかったのよ だから今日は気分でキノコにしたら……この様よ」
平尾が呆れたような顔で話した
確かに平尾がキノコの山を持ってきたのが始まりみたいなもんだったよな…
「あーもー、決まらない!誰よ!裁判しよっていったの!」
「お前じゃねぇかよ!」
「あ、ホントだ……ってあんたが素直にキノコ派にこればよかったのよ!」
「俺は一生たけのこ派だし!!それだけは譲れない!」
「……はぁ、いつになったら終わるんだろうね」
絃弥は呆れた顔をしていた
「…で私たちはどうすんのよー!」
赤井がハンマーを降りながらいった
……そのハンマーはどこから手に入れたんだよ…
その時だった
「なにをしている、貴様ら」
会長がドアを開け、入ってきた
「会長、今日は30分も遅刻してます」
絃弥が会長にいった
彼はいつも会長に遅刻した時間をいう係(?)になっている
「会長、今日はなんで遅かったんだ?」
俺は会長に質問した
「先生達に捕まってな…予算のこととかで色々話してた ていうか何をしてるんだ?」
「キノコ派かたけのこ派の対立よ……」
平尾が答えた
「それは……大変だったな…」
…会長も辛さがわかったのだろうか
「あ、会長!」
「ど、どうした、花緒」
「会長はキノコ派よね!?」
「いや、会長はたけのこ派だろ!?」
「…………そうだな」
会長は腕を組みながら考えていた


「どっちでもいいじゃないか だってどちらとも良いところがあり、悪いところもあるからな」


『会長……』
全員会長の言葉に感動していた
「そ、そうね……どっちにも良さがある……たけのこもいいところあるもんね……ごめん」
「俺だって…キノコの悪口ばっかいってごめんな キノコの形、かわいいしな」
大沢と正喜は仲直りの握手を交わした
「これにて一見落着だな!」
会長の声が生徒会室に響いた