「ねえ!!」
いきなり大沢がこっちを向いて、大声でいった
「みんなはキノコ、たけのこ、どっち!?」
…結局俺たちも巻き込まれるんか…………
「僕はたけのこ…かな……?」と絃弥
「同じく、たけのこ♪」と平尾
「えーっと……キノコ……」と天野
「俺も、キノコ」と俺
今のところ、キノコ派、たけのこ派、どちらも3:3だ
俺はどっちかというと「キノコの山」の方が好きだ
持ちやすいし、手があまり汚れない
地味に潔癖症な俺には嬉しいことだ
「ふ……同じね……でも、まだ言ってない人がいる!ね!咲!」
「え!?私!?」
大沢は赤井に指を指していた
確かに赤井だけ言ってなかったな
「さぁ!!どっち!?キノコよね!?」
「いいや、たけのこだろ!?」
「わ、私はね…………


どっちも好きなんだけど……どっちかといっても選べないよ…」


………まさかの中立派か…
「え………中立派…………?」
「う……………そ…だろ…?」
大沢と正喜は唖然となっていた
「………で、私はどうしたらいいのかな?」
「そうね……咲には………」
また大沢が赤井に指を差し、いった


「この対決の裁判官になってもらうわ!」


『え』
大沢と正喜以外の人が声を合わせていった
「裁判として決着か……面白いこと思い付くな、大沢」
「ふ……いい案でしょ 」
二人はお互いの目を見つめ、


『この裁判で勝つのはキノコ(たけのこ)派よ(だ)!』


といった


…………まさかの裁判と化したこの対決…………
一体どうなるのか………?



………俺はどうでもいいんだけど