放課後、俺はいつものように生徒会室に向かった
生徒会室のドアを開けると、先に赤井と絃弥がいた
赤井はそうじ、絃弥は読書をしていた
「あ、やっほー♪圭斗」
「やぁ、圭斗くん」
「ああ」
二人が挨拶してきたので俺は適当に返し、椅子へ座った
俺はカバンからミュージックプレイヤーを取り出した
なにを聴こうか……今日はるこたんの曲にしよう
るこたん、如月瑠子(キサラギルコ)とは歌手でもあり、歌い手でもあるオールマイティな声優だ 一応声優が本業だけど
るこたんはよくライブもやっており、いつも満員御礼でチケットは10分で完売するほど人気がある
俺もライブにいきたいが、金がないからな……
………………コホン、すっかりるこたんトークになってしまった
俺はるこたんが歌ってみたで出した、有名なボカロ曲を選んだ
「白いイヤホンを耳にかけ…」
るこたんのかわいいくて魅力的な声がイヤホンから響いてくる
ちょうどサビにかかるとき、外から大声が聞こえてきた
「なによ!!あんたはどんな神経してんのよ!」
「こっちの台詞だ!これは俺でも譲れねぇよ!」
「二人とも……静かにしてよ………」
…喧嘩か?
すると生徒会室のドアが開く
入った来たのは大沢、正喜、天野、平尾だった
喧嘩してたのは大沢と正喜だ
二人は犬猿の中で、いつも喧嘩ばっかりしている
しょうもないことで喧嘩していることが多い
「だーかーらー、こっちの方が一番よ!意味わかんない!」
「俺も意味わかんねぇよ!あれの方が一番だ!」
「………一体なんの喧嘩なんだよ」
「あー…実はこれが原因なんだよね…」
俺が質問すると、平尾が答えてくれた
平尾が手にしてる箱を見ると、「キノコの山」というチョコレートのお菓子の箱だった
……あ、なるほど そういうことか
要するに、


「キノコ」派と「たけのこ」派の対決か…


「キノコの方がかわいいもん!」
「いや、たけのこの方がかっこいい!」
「キノコ!」
「たけのこ!」
大沢がキノコ派、正喜がたけのこ派か
「……どうしよ…」
天野が本を読みながらオロオロしていた

…………こんなくだらない喧嘩、ここでやるなよ