……てことで俺らは近くのスーパーにいる
「……みんなでこういう風にお出掛けするのって初めて…だね」
天野の言う通り、生徒会ほぼ全員で出掛けるのは初めてだ
絃弥や正喜とは遊びにいったことはあるが、女子と一緒に出掛けたことはなかった
「ねぇ、まず何買う!?」
赤井が興奮しながらいった
「まず自分が作るものの材料を買いましょ あ、男子は自由に見てて」
平尾がそういいながら近くの野菜を見ていた
そのとき、ポケットに入れていたスマホが震えた
メールが来ていて、差出人は会長だった
『家庭科室、借りれなかった>_<こんな時間に借りるなって言われた…ていうことなので今すぐスーパーへ向かって行くぞ^∀^』
時計を見ると、午後6時前
もうそろそろ絶対下校の時間だ
え、うんじゃどこで料理すんだよ!?
「どうした、けいとん」
正喜が話しかけてきた
あと、けいとん言うな
「会長からメール来た」
俺はそういい、正喜にスマホの画面を見せた
「ふーん……って家庭科室、借りれなかったのか!?どうすんだよ!?」
「やっぱり、そこだよな……俺もこのメールみて思った」
「大丈夫だ、場所には問題はないぞ」
その声に口調……俺の後ろに会長がいた
「か、会長!?」
俺は驚きのあまり、大声を出してしまった
「ふっ、場所のことは問題ない……私の家でやることになった」
「え」
「大丈夫だ、親の了承は得てるし、あと今日は親が帰ってこない…、それに、」
会長はニコッと笑って、


「みんなでご飯を食べる方がいいじゃないか」


会長…
「あと、今日私は一人で晩餐だから、みんなで一緒に食べた方が寂しくないからな!」
本心はそっちかい
会長のいい言葉がすぐ壊された感じだった
「さぁ、買い物を始めようか!…………お、このキクラゲ、良さそうだな……」
会長がパックのキクラゲを買い物かごの中に入れた
………え、それを料理に使うの……?