...「みさーおはよー!今日で三ヶ月だよね 

           おめでとぉー!」

「..ありがとう。」


今日は8月22日。

教室に入るとお祝いムードが広がってる。


...「おっ!噂をすれば美砂の登場じゃん!」


...「陽介早く隣行けって!」


教室の真ん中には賑わう数名の男子と、からかわれてる陽介。


―正直。全然嬉しくない。


別にお祝いされるのが嫌い、とかではない

逆に元々お祝いされるのは好きなほうだ。

でも、今は嬉しくない



三ヶ月という短さで早々来てしまったのだ

そう、倦怠期が。


「み、美砂。いつもありがとな!
 
   これからもよろしくな!」


「...うん。」

照れながら言う陽介にサラッと一声返した

私は席につく。


遠くでは男子が

「なんだ美砂のやつ!そっけねぇの!」 

「照れてんだろ!な!」



なんて言ってるが気にしない。


―今は何も考えたくない。


それが本心だった。