ガラガラガラッ。

「ふぅー。間に合ったー。」
よかった。高校初日から遅刻なんてカッコ悪いよね。でもギリギリセーフッ。

「おはよー。瑠花!」
「あっ!おはよー奈々!」
この子は片山奈々。私の親友である。

「あんた。もしかして寝坊でもした?」
「えっ?なんでわかったの?」
「頭。寝癖ついてるよ」

あーーー。そうだった。寝坊しちゃって鏡見る暇もなかったんだった。って事はこんなボサボサの髪みんなにみられちゃったんだ・・・。すごく恥ずかしぃ。
でも。まぁいっか。寝癖くらい大丈夫だよね。
「奈々ー。トイレついて来てー」
「うん。」

・・・。うわぁーー。最悪だ。
寝癖っていってもこんなひどい寝癖だとわ全然思っても見なかった。