寒い。
まぁ、当たり前か。
今は12月24日クリスマス。
しかも、雪がふってる。
そんな日に、薄い長袖と、膝より少し下のズボンを履いている黒羽 美咲は、少し特殊な力を持っている。
その、特殊な力は、「なぁ、寒く無いんか?」
その声の方を向くと、綺麗な顔をした、男が立っていた。
僕は、答えずにその人を見つめた。
大抵人は嘘をつく。
だが、心を見れば簡単だ。
注 < >心の声
<この寒いなか、こんなかっこでどないしたんやろ>
「?!」
「?」
こいつこれが本心なのか?!

「どうした?」
「いや、何でもない」
「そっか!なら、ええわ」
わ、笑った!
この人は、信じてもいい人なのか