ドンッッーーーー。

いってぇ。
ったく誰だよ。
目の前に倒れる女。
クリクリとした大きな瞳に、キノコみたいなボブ頭。
可愛い…なんて思った俺がばかだった。

「いったぁーい」

俺を睨みながら呟くこの女。
可愛くねぇ…
ごめんなさいとかさぁ、いろいろあんだろうがよ。
でもこの女おもしれぇじゃん。
今まで見てきた女とは違うって一発で分かった。
俺はモテる。
かっこいいってことぐらい自覚している。
まぁ、これだけモテたら自覚せざるおえない。
でも、こんな俺に色目の一つや二つつかってこないこの女。