「俺にしろよ‼︎」

驚いた。
俊哉の口からそんな言葉が出るなんて思ってもみなかったから。

私を見る俊哉の瞳はとても強くて…
私のことを想ってくれているって自覚せざるおえない。

「俺はあいつよりお前のことをずっと想ってきた。」

ずっとって…
いつからだろう…
私、その気持ちに気付いてあげられなかったなんて。

「安心してた。夢は男嫌いだし、俺にしかあんなに楽しそうに話さねぇから。」

最初はね…
私もそう思ってた。
だけど違った。
あいつと…和樹と会って、私変わった。