「起きたか。」

和樹……
深雪も…俊哉も…

「もぅ!心配ばっかかけないでよ」

そう言って深雪が私に抱きつく。
ごめんね。深雪。
昨日のこと…まだ深雪には話していない。
まだ話せない…
私がこのことから逃げてるから…

「ったく、心配ばっかかけやがってよぉ」

俊哉も私の頭をポンポンと叩いた。
皆の優しさに胸がポカポカする。
皆……ありがとう…