「じゃ…行こっかぁ。横関さん♡」

嘘クセェ。
何を企んでるの?
この子達は…

連れてこられたのは和樹によく連れてこられた空き教室。

「ねぇ、あんた和樹の何?」

何って……
何でもないし。
あいつなんて、もう知らないし。

「何でもない」

「嘘でしょ!見たんだから…2人がこの教室にいるの‼︎」

あぁ、まぁ、来てたな。

「ここに来たことはある。だから何?」

早く帰りたい。
ここ、あんたらの香水の臭いでいっぱいなんだけど。

「本当あんたムカつく‼︎」

そう言って手を振り上げる1人の女。

バシッ‼︎

その音と同時にじんじんと頬が痛む。
いってぇ‼︎‼︎
もぉ、怒った‼︎

私はその女の頬を殴った。
それと同時に鈍い音が教室に響いた。

「あ、…あんた…‼︎許さないから‼︎」