「ねぇねぇ、横関さんっているぅ〜?」

教室の入り口から聞こえる甘い声。
香水の匂いがC組にプンプン臭ってきた。
E組のやつか…
ってか、私のこと?だよね…
横関って……

「何?」

私は入り口にうじゃうじゃといるE組の女子の前に立つ。

「夢…大丈夫なの?」
「E組の子達がくるなんて怪しいよ‼︎」

皆が私を心配してくれる。

…でも、私何もしてないしね。

「大丈夫だよ‼︎すぐ終わるだろうし」

私は皆に心配させないように笑顔でこたえる。